2014年10月

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 最近このページでここの水族館を取り上げることが多いのは何故かと言えば、こういう理由なのだ。
 この水族館の年間パスポートは4000円。入園料は2000円だから、入園時に2000円余計に払っておけば、後は1年間通い放題というわけだ。
 この年間パスポートには色んな特典があって、しながわ水族館の入園料が割引になるのも水族館ファンとしては嬉しい。
 わが家には9つの水槽があって熱帯魚を中心に20年以上生き物を飼い続けているんだけど、最近は生き物と死に別れるのが悲しくて、徐々に飼育数を減らしてきた。今後は水槽の数も減らすかもしれない。
 その代わりに、いつでも水族館に行って生き物に会えるようにしようかなというのが水族館の年間パスポートを購入したきっかけでもある。
 生き物に会いたいと思ったらわが家から1時間弱で水族館に到着できるから悪くない。


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 月に1度は池袋に遊びに行くのだが、その立ち寄り先と言えば、サンシャイン通りのブックオフ、同じくサンシャイン通りの東急ハンズと決まっているので、そのお隣の水族館も立ち寄りコースに当然入るようになった。
 若干問題があるとすれば、当初は池袋に行ったついでに水族館に寄るつもりだったのに、水族館に寄るついでに池袋に行くようになってしまったことだ。月に1度の訪問のつもりが、週に1度になってしまい。交通費が月に約2000円と水族館の入場料に匹敵する金額となり、乏しい私の財政をそれなりに圧迫している。
 しかし、やはり楽しい。
 今日はアシカだけ3時間見たとか、ピラルクだけ2時間見るというようにゆったりと水族館を楽しむことができるのも嬉しい。家の水槽とは規模も質も大違いだし。


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 気がついたら毎度閉館時間になってしまい、出口付近のエリアで飼育されているペンギンたちが眠い目を擦っているよ。
 年間パスポートを使った水族館訪問はお奨め!


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 毒毒毒毒毒毒毒毒毒展(猛毒展)へ行ってきた。毒を持った生き物たちを集めた展示会だ。水族館の催しとして意表を突いた企画ではないだろうか。
 7月某日から9月某日の開催予定だったのだが、人気が高いため10月13日まで開催期間を延長することになったって。見学するなら今が最後のチャンスだ。
 入り口のマスコット? はヒョウモンダコだ。かわいいゆるキャラと思ったら大間違い。猛毒生物だ。
 元々南の海の生き物だが、温暖化と共にだんだんと生息域が北上しているらしく、和歌山県、そして千葉県でも見つかっている。見た目は小さな可愛い蛸なんだけどフグと同じ毒を持っており、噛まれると命に関わるのでお気を付けあれ。


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 水族館で、あるいは我々の生活環境の中で最も目にすることの多い猛毒生物がフグではないだろうか。
 フグ毒というとテトラドトキシンが有名だが、このミナミハコフグはパフトキシンという別種の毒を持っている。


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 アカクラゲ。海水浴など海で遊ぶ時は要注意だね。死骸に触ってもだめだよ。


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 リーフスティングレイ。尾びれの毒針に注意。サンゴ礁の浅瀬でうっかりこいつを踏まないようにね。


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 ハナミノカサゴ。毒があるって知らなくても、触ると痛そうなフォルムをしているよね。


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 アデヤカキンコ。本当に艶やか、写真より実物を見るべき。形からするとホヤの仲間なのかねえ?


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 ご存じアナゴ。血液に毒性があるんだ。生食しちゃだめだよ。そういえば鰻も確かそうだったよね。


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 ベトナムオオムカデ。この大きさを見て! 成長すると30センチほどにもなるそうだよ。気性が荒く攻撃的、向かって来るって。ネズミを毒で弱らせて食べるんだってよ!

 まだまだ沢山の衝撃的猛毒生物が展示されているんだけど、全部紹介してしまうと楽しみが薄れてしまうかもしれないのでここらで打ち止めにしておくね。
 続きはサンシャイン水族館でどうぞ。10月13日までの開催だから見逃すな。

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 サンシャイン水族館のネンブツダイ。
 水族館で飼育されている魚としては見た目地味なタイプに入るね。しかし、その名前にちょいと好奇心を刺激される。
 名前の由来は、繁殖期になると集団で浅瀬に集まり求愛行動を取るのだが、その時にブツブツと念仏を唱えるような音を立てるから。
 または、孵化するまで雄が口の中で卵を保護するマウスブリーダーなのだが、卵に必要な酸素を含んだ新鮮な海水を取り入れるために口を小刻みに動かすその様が念仏を唱えるように見えるからの2説あるという。
 マウスブリーダーのアフリカンシクリッドを飼育・観察した者としては、後者じゃないかなあと思えるんだけども、ガラス水槽があって横からその姿を見ると、念仏を唱えているような姿が分かりやすいけど、ガラス水槽登場以前は横からの観察が難しかったろうから、すると前者かなぁとも思える。
 ブツブツと念仏みたいな音を立てたり念仏を唱えるみたいに口を動かしたりする魚だから、という複合説にだって説得力があるよな。
 念仏にかこつけて、なまぐさ物禁止の筈の僧侶が食べても許される魚ってことになっているそうだから、どうしても魚が食べたい坊さんが抜け道として考え出したのかもしれない。今も昔も頭の良い人は、厳しいはずのルールの中に自分に都合の良い抜け道を用意するものなんだね~
 いやあ、魚の名前ひとつで勉強になるねぇ、水族館に来て良かったよ。


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 こんなふうに群れるんだけど、繁殖期にはもっと密度の高い群になるんだろうね。求愛行動やマウスブリーディングする姿も見てみたいなあ。


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