最近になって、イルカの驚くべき高度な知性が研究などにより判ってきた。

 「イルカは名前で呼び合っている」「イルカは20年前の仲間を記憶している」「イルカが一緒に遊んだ少女に贈り物をした」などがそれ。


 イルカは生後数カ月の間にその個体固有の音を作り出すという。その音は名前として使われるとして使われるということだ。英スコットランド東岸沖に生息するバンドウイルカ200頭を対象とした研究から判った(英セント・アンドリューズ大学 生物学部・海洋哺乳類研究ユニットのステファニー・キング氏らの研究)。

 また、イルカが20年ぶりに再会した仲間の鳴き声を記憶していることが、ハンドウイルカを実験で確認された(アメリカ、シカゴ大学の動物行動学者ジェイソン・ブラック氏の研究)。

 両方の記事を併せて読むと、20年ぶりに再開したイルカは相手の名前を憶えているということになるかもしれない。

 イルカが100種類以上の言語を操ることも知られており、翻訳機を介してイルカと会話する研究も進められている。

 また、翻訳機を介さずに人間とイルカの間でコミュニケーションを計ることは、なんとイルカの方から人間に対して試みられている。
 カヤックで海に出た14歳の少女が近づいてきたイルカと一緒に遊んでいたところ、水中に潜ったイルカが大きなタラを加えて浮上し、少女にプレゼントした。イルカは自分が別の魚を食べる姿を少女に見せており、少女にタラを食べるよう勧めたのではないかと考えられている。

 こうした話を見聞すると、人間はもっとイルカに敬意を持って接するべきではないかと思わせられる。

 食料、水族館のショー、軍事など人間の都合でイルカを利用することがはばかれる気にさせられる人が今後ますます増えていくのではないだろうか。




<参照>

イルカの記憶力、20年前の仲間を認識:http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20130807002

水中、翻訳機を介してイルカと話:http://www.newscientist.com/article/mg21028115.400-talk-with-a-dolphin-via-underwater-translation-machine.html#.Ug-RxJJM-So


一緒に遊んだイルカから贈り物、カヤックの少女に大きな魚を渡す。:http://www.narinari.com/Nd/20130822593.html


イルカの頭部に米「銃」、露「CO2入り注射器」… 各軍の驚くべき動物兵器計画:http://sankei.jp.msn.com/wired/news/121018/wir12101801270000-n1.htm